脳卒中当事者とその家族はできる限り早く相続のことを考えるべきなのでしょうか?
当事者はリハビリと日々向かい合い、心と戦い、肉体と戦い必死で鞭打ち、辛くそれどころじゃないかもしれません。
さらに、当事者家族は同等に、いやそれ以上に介護という大変なご苦労を抱えています。
脳卒中と認知症
脳梗塞や脳出血を患うとアルツハイマー型認知症だけでなく、脳血管性認知症のリスクも抱えます。
最も多い認知症はアルツハイマー型認知症で脳神経が変形して脳の一部が萎縮していく過程でおこり、徐々に症状が進行していくようです。
2番目に多い脳血管性認知症は脳梗塞などの発作を繰り返すことで進行するようです。
脳卒中当事者はいろんな後遺症や再発に備える必要があり、その家族はそれをよく理解する必要があます。
脳卒中当事者である私も2つの認知症リスク(2つの認知症が合併して進行する)を抱えていることになります。
(後遺症の一つに、てんかんもあります。私は退院1年後に発症しました。)
認知症の現状
日本における65歳以上の認知症の人数は約600万人(2020年現在)と推計されています。2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると推測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組みがますます重要になります。
また、認知症は誰でもなりうることから、認知症への理解を深め、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる「共生」(認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症と生きる、また認知症があってもなくても同じ社会でともに生きるとういう意味)の社会を創っていくことが重要となります。
(厚生労働省:みんなのメンタルヘルス総合サイトより抜粋)
できなくなること
認知症になってしまうとできなくなること(一例)
◆預金の引き出し(生活資金) ⇨一部引き出し可能な対策あり
◆不動産(自宅など)の売却・購入・賃貸
◆金融資産の売買手続き
◆生前贈与
・・・等々
絶対ダメなこと!
問題意識を持たなかったり、目を背けたりすることが絶対ダメなことす。
当事者はリハビリと日々向かい合い、心と戦い、肉体と戦い必死で鞭打ち、辛くそれどころじゃないかもしれません。
さらに、当事者家族は同等に、いやそれ以上に介護という大変なご苦労を抱えています。
だからと言って、双方ともに悲観的になる必要はありません。まず当事者が少しでもそういった現実問題とも向き合い、できる限り早く対策を講じていけば良いだけです。
そのために
まずは、マイナスの可能性を認識し、家族全員で問題点を共有し考え、方向性の合意を見出していきましょう。
そして、それをプラスの可能性に展開させていきましょう。
行動や対策は必ず包括的に
認知症になる前(そうでなくともできるだけ早い時間軸)なら対策はあるでしょう。
ただし、自分(ひとり)の判断で、答えを急がないでください。必ず家族と一緒に考えてください。(スタート時は一人からでもいいんです)
「これ以上迷惑を掛けれない」と考えないでください。
「共有」することが家族にとって一番の幸せに繋がると信じて進みましょう。
「私も共有しながら進めています!」
【もし、あなたが専門家に依頼しようと思われたら、一問一答で答えを出してくれる各分野の専門家の前に、あなたの家族の問題を「包括的」に考え、相談にのってもらえる専門家を探しましょう。】
進め方は、次回以降に綴りたいと思います。
〜風色 海〜