私は脳卒中当事者です。
現実を目の前にした時、最初に出てきた感情は
「なぜこの私が?そんなバカな!」
次に出てきたのは
「このまま死んだら大変なことになる」
「住宅ローンは保険で大丈夫」
「会社は?スタッフは?」
知識を持ち合わせているが故に
いろいろな事が頭を駆け巡りました。
その日から脳卒中当事者となります。
後遺症とリハビリ
当事者はリハビリと日々向かい合い、心と戦い、
肉体と戦い必死で鞭打ち、辛くて辛くて
それどころじゃないのが現実だと思います。
さらに、当事者家族は同等に、いやそれ以上に
介護という大変なご苦労を抱えます。
それでも向き合う理由は
脳卒中当事者とその家族はできる限り早く
相続のことを考えるべきなのでしょうか?
「はい、そうです」
厳しいですが現実はそうなんです。
大切な家族の為に目を背けないでください。
脳梗塞や脳出血を患うと
アルツハイマー型認知症だけでなく、
脳血管性認知症のリスクも高くなるそうです。
最も多い認知症はアルツハイマー型認知症で
脳神経が変形して脳の一部が萎縮していく
過程でおこり、徐々に症状が進行していくようです。
2番目に多い脳血管性認知症は脳梗塞などの
発作を繰り返すことで進行するようです。
脳卒中当事者はいろんな後遺症や再発に備える
必要があり、その家族はそれをよく理解する必要があます。
脳卒中当事者である私も2つの認知症リスク
「2つの認知症が合併して進行する」
を抱えていることになります。
後遺症の一つに、てんかんもあり、
私は退院1年後に発症しました。
車の運転は2年間できなくなります。
認知症の現状
日本における65歳以上の認知症の人数は
約600万人(2020年現在)と推計されています。
2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が
認知症になると推測されており、高齢社会の日本
では認知症に向けた取組みがますます重要になります。
また、認知症は誰でもなりうることから、
認知症への理解を深め、認知症になっても
希望を持って日常生活を過ごせる「共生」
(認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症と生きる、
また認知症があってもなくても同じ社会でともに
生きるとういう意味)の社会を創っていくことが
重要となります。
(厚生労働省:みんなのメンタルヘルス総合サイトより抜粋)
通常でもこれだけのリスクがあるわけです。
脳卒中当事者はこれ以上のリスクを抱えて
いる事を考えましょう…。
できなくなること
認知症を発症するとできなくなること(一例)
◆預金の引き出し(生活資金) ⇨一部引き出し可能な対策あり
◆不動産(自宅など)の売却・購入・賃貸
◆金融資産の売買手続き
◆生前贈与
・・・等々
絶対だめなことは
問題意識を持たなかったり、目を背けたりする
ことが絶対ダメなことす。
前述しましたが再度書きます。
「当事者とそのご家族は
リハビリと日々向き合い、心と戦い、
肉体と戦い必死で自分を鞭打ち、
辛くそれどころじゃないかもしれません。
だからと言って、双方ともに悲観的になる
必要はありません。
まず当事者が少しでもそういった現実問題
と向き合い、できる限り早く対策を講じて
いきましょう。
そのために
まずは、マイナスの可能性を認識し、
家族全員で問題点を共有し考え、
方向性の合意を見出していきましょう。
そして、それをプラスの可能性に
展開させていきましょう。
行動や対策は必ず家族で!
認知症になる前(そうでなくとも
できるだけ早い時間軸)なら有効対策に
巡り合えるかもしれません。
ただし、自分(ひとり)の判断で、答えを
急がないでください。必ず家族と一緒に
考えましょう。
たとえ始まりは一人からでも!
「これ以上迷惑を掛けれない」
と考えないでください。
「共有」することが家族にとって
一番の幸せに繋がると信じて進みましょう。
「私も共有しながら進めています!」