いちばんしてはいけない事
専門書を読まなくても、専門家に聞かなくても沢山の情報を取り入れる事が出来るこの時代、何が正しくて何が間違いなのか迷いませんか?
医療の現場を思い浮かべてください。医療の現場(病院)には総合診療科があり、患者さんの健康状態をひとつの診療科だけでなく様々な角度から全方位的にアプローチして病気の原因を見つけ出し治療にあたっていきます。
相続もあらゆる専門分野が関わらないと解決できない問題が多々あります。手続きの専門家はたくさんいますが、総合診療科のように全方位的にアプローチして問題点を見つけ出す専門家はまだまだ少ないのが事実です。
医療も診療科を間違えると大変なことになりますが、相続対策も同じです。最初の入口を間違えてはいけません。
また、医療では少ないと思いますが、相続対策でよく見受けられるのが友達や知り合いに聞いて、その知識があたかも正しいかのようにセミナーなどで質問されてくる方がいます(100家族あれば100通りの相続があると思ってください)。
いちばんしてはいけない事は、知り合いのアドバイスを鵜呑みにして行動することです。家族の誰かが、その行動をするとスタートから躓いてしまいます。特に年配の方は気をつけましょう。
相続は往々にして知り合いから「内の相続は簡単に終わったよ」聞くと我が家も簡単に済むと勘違いします。(そう思いたいとういう願望が働くのでしょう)
世間話しとして聞く事は悪くないのですが、友達や知り合いが相続の正しい知識をお持ちだと思われますか?一生に一度か二度ほどしか経験される事がない相続について、正しい知識をお持ちだとは到底思えません。専門家でも自分の専門でない事は他の専門家に頼るのですから。
以前お手伝い(受任)させていただいたクライアントさんは、子供のいない家族の相続だったにも関わらず、子供のいる知り合いに相続は簡単と聞いた事で、すべき時期にすべき対策をに怠った為に、起きなくてよいトラブルが起こってしまいました。時間も費用も想像だにしない結果となりました。
親だけや子供だけが主導権を持つのはNG
また、親だけが、または子供だけが主導権を持って進めると必ず摩擦が起こります。主導権を持った側が得をしているんじゃないか、誰かに騙されていないか、一部の人が得するんじゃないか、などの憶測が飛び交うのが常です。
最初の一歩は、家族内の誰かが相続に関して問題意識を持つ事がスタートにはなりますが、家族内だけで解決しようとするのはNG です。(参考:家庭裁判所司法統計資料によると一年間に日本国内で調停や審判など裁判所で争いになった相続トラブルの約8割は遺産額が5,000万円以下と言われています)
このように「税金の支払いもないから簡単に終わるだろう」が大きな間違いです。医療でいう総合診療科を探しましょう!
子供世代がリード(発信)すべき!
今までも今も、どちらかといえば相続の事は親が言い出さないと話しずらいというのが世間一般の風潮です。
読んでいただいている皆さんもそうではないですか?
また地方では今も、家督相続(明治31年から昭和22年まで続いていた旧民法の遺産相続の方法で、長男が全ての財産や地位を相続すること)的考えが残っているように思えます。現在では法律も制度も大きく変化(2015年には大きな税制改正もありました)しています。
親世代(特に80歳以上にもなると)がこの改革の内容を理解していると思いますでしょうか?子供世代が親に尋ねると「相続の事は大丈夫やから」とよく聞きませんか?これがまさにこの傾向です。はっきりと申し上げますと大丈夫ではないです。子供世代でもよく理解できないのが事実なのですから。
「相続の事は大丈夫やから」は「そうぞくのことはだいじょうぶではない」と読んでください。
これからは「相続の事はことは、最初に相続の総合診療科に相談する。相続のことは子供世代がリード(発信)する」が新しい常識になると覚えてください!
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